法律のプロフェッショナル紹介 | 船橋の弁護士

自己紹介 Profile

弁護士になった動機

子供の頃、父がこれからは女性も資格を持って自立できるようにしなければいけないと言っていたのが耳に残り、弁護士の道に進みました。亡父は学歴も低く、経済的にも裕福ではありませんでしたが子供の教育にはお金を惜しみませんでした。
子供の頃は体が弱く小学校を１年休学しましたが、その間に読んだ小公子の主人公の生き方には感銘を受け、その後長く人生に影響を与えたと思っています。

その話は幼い少年が母と離れて祖父と暮らすようになったのですが頑固者の祖父に冷たくされてもくじけることなく優しい心で接しているうちに祖父の頑な心も氷解し、母と暮らせるようになるという物語です。誠意は必ず人の心に届くと思っています（大人になってからは報われない経験もしていますが。）。

調停委員の経験

大学を卒業した年の秋に司法試験に合格し、翌年4月から2年間司法修習生として研修を積んだのち東京で弁護士登録をしました。
当時は女性の弁護士は少なく、若くして家庭裁判所の調停委員に招聘されました。
未熟な頃は事件に振り回され、当事者の表面的な主張を整理するのが精いっぱいで、当事者を説得して話をまとめることなど容易に出来ませんでした。但し調停はベテランの調停委員と二人一組で進めますので当事者への影響は少なかったと思います。

調停委員を長く経験しているうちに、当事者を説得するためには当事者の気持ちを理解することが第一だという思いに至りました。うわべだけではなく自分もそう思うという程度まで理解することが必要です。
東京と千葉（市川）の家庭裁判所で約30年家事調停委員を務め、その間、離婚と相続問題についてはあらゆる事案を網羅したと言ってもよいほどの事件数を担当しました。様々な事実関係に触れ、様々な人の意見を聞けたという貴重な体験が今に生きていると思います。

牧野法律事務所の開設

昭和60年（1985年）に自宅のそばのＪＲ津田沼駅の近くに牧野法律事務所を開設しました。当初は弁護士の私と事務員１名のみのこぢんまりとした事務所でした。
東京の事務所に勤務していたころから八千代市の委嘱により市民法律相談員を担当していましたが、この年から市からの委嘱も受け市民法律相談員を担当するようになりました。市民相談の内容は、離婚、相続、借金問題が３本柱で、時を経ても未だに変わらぬ悩ましい問題です。

弁護士ひとりでは手いっぱいになり、平成12年（2000年）に山下富佐子が、平成14年（2002年）に大島一、平成20年（2008年）に圓山豊、平成29年（2017年）に平澤梨奈が入所しました。
途中谷上弁護士が平成26年（2014年）に入所しましたが、平成28年に海外転居のため退職しました。弁護士が増えるにつれて事務所も手狭になり2度の移転により平成19年（2007年）から現在に至っています。弁護士5人のチームワークにより仕事が出来ることは安心感があり、より良い結果につながっていると思っています。

プライベート

大学卒業と同時に結婚し、２人の息子が生まれました。当時は舅姑との同居生活だったので窮屈なこともありましたが、子育てを手伝って貰えたので仕事を続けることができました。しかし、姑の体調が悪く預けられないときは、やむを得ず息子を裁判所に連れて行ったこともありました。
保育園が整備された現在も働きながら育児をする母親の苦労は同じだと思います。また、弁護士になった頃は女性の弁護士が全体の1.9%ほどで、女性ということで悔しい思いをしたこともあります。その分、研鑽に努め、お客様にも信頼してもらえるよう取り組んでまいりました。

最近では裁判手続きのデジタル化が進み、直接裁判所に行かなくても電話会議やWEB会議によって手続きが行われるようになりました。移動時間がなくなった分、多少のゆとりが生まれ、趣味のバラ栽培のほか、長年あこがれていたピアノのレッスンにも通えるようになり、公私ともに充実した日々を過ごすことができています。

弁護士の仕事

弁護士の仕事は人と人との揉めごとを解決することです。人の気持ちを理解しなければ始まりません。また物事については経験を積むことが理解を深めることになります。
これまでの人生で積み重ねてきた一つ一つの出来事が弁護士の仕事に活かせていると思います。これからも、お客様のお話をよく聞いて、気持ちに寄り添い、より良い解決をサポートできるように努めてまいります。